映画「国宝」が、
興行収入100億円を突破し、異例のヒットを続けている、とのこと。
先週、私も観てきました。
上映時間は3時間という長さでしたが、
次々と物語が展開していき、
映像美と音響の効果、
役者さんの熱演、
などに圧倒されて、
久しぶりに、もう一度観たい、と思った作品でした。
歌舞伎の世界を描いたものでしたが、
ただ、それだけではなく、
そこに係わる人たちのそれぞれが抱える世界も垣間見ることができるのが、
この映画の魅力の一つにもなっています。
一言で言うと、人間ドラマのようなものも描かれています。
私がこの映画を観て思ったのは、
私たちは、
人についても、
物についても、
事についても、
それぞれのほんのほんの一部分しか見ていない、ということ。
その裏には、見えていない部分がたくさんある。
見えていない部分は、嬉しいことも悲しいことも辛いこともたくさんあって、
それは、歌舞伎の世界だけでなく、
みんな同じ。
それらを背負いながら、ある時はばねにしながら、ある時は心の支えにしながら、
生きている。
そんな見えない部分をどう生きてきたかは、
見えないけれどその人からにじみ出て、その人を作り上げていく。
「国宝」
素晴らしい映画でした。
~けいこ